adsiedit.msc で確認する。

FRS を使用している場合

DFSR を使用している場合
移行済みの場合は、File Replication Service に残骸が残っていることがある。削除してもよい。

Migration State は 10種類あり、各状態を指定することで各ドメイン コントローラーが到達目標に向かって移行する。
実際の移行ルートは 0 -> 4 -> 5 -> 1 -> 6 -> 2 -> 7 -> 3 となる。
ロールバックは 2 -> 8 -> 1 -> 9 -> 0 で、3 になるとロールバックできない。

数値	英語	日本語
0	Start	開始
1	Prepared	準備完了
2	Redirected	リダイレクト済み
3	Eliminated	削除済み
4	Preparing	準備中
5	Waiting For Initial Sync	初期同期の待機中
6	Redirecting	リダイレクト中
7	Eliminating	削除中
8	Undo Redirecting	リダイレクトの取り消し中
9	Undo Preparing	準備の取り消し中

以下のように実行する。実行結果から、ad-dc1 に PDC エミュレータがあることが分かる。

C:\>netdom query fsmo
スキーマ マスター             ad-dc1.sample.tld
ドメイン名前付けマスター      ad-dc1.sample.tld
PDC                           ad-dc1.sample.tld
RID プール マネージャー       ad-dc1.sample.tld
インフラストラクチャ マスター ad-dc1.sample.tld

コマンドは PDC エミュレータで実行する。
現在の状態を確認するには以下のコマンド

dfsrmig /GetGlobalState
dfsrmig /GetMigrationState

State 0 開始
ドメイン コントローラーに DFSR のオブジェクト格納先を作成する。

dfsrmig /CreateGlobalObjects

State 1 準備完了
SYSVOL_DFSR フォルダを作成する。
「15分から1時間までの任意の時点で開始できます。」とあるが、同一サイト、2台構成では即座に「準備完了」となった。
デフォルト構成では、C:\Windows\SYSVOL_DFSR が作成される。

dfsrmig /SetGlobalState 1

State 2 リダイレクト済み
SYSVOL 共有を SYSVOL_DFSR へ変更する。
PDC 以外は State が変更されても、共有フォルダが実際に変更されているとは限らない。

dfsrmig /SetGlobalState 2

State 3 削除済み
古い SYSVOL フォルダが削除される。
共有フォルダが変更されていないドメイン コントローラーもこれで変更される。

dfsrmig /SetGlobalState 3

最終確認
各ドメイン コントローラーが完了しても更新されないことがある。

dfsrmig /GetMigrationState

最終的にイベント ログへ以下が記録される。

ログの名前	ソース	イベントID	レベル	メッセージ
システム	Service Control Manager	7036	情報	File Replication Service サービスは 停止 状態に移行しました。
システム	Service Control Manager	7040	情報	File Replication Service サービスの開始の種類は 自動的な開始 から 無効 に変更されました。
DFS Replication	DFSR	8019	情報	DFSR は、ドメイン コントローラー AD-DC2 を '削除済み' 状態に 正常に移行しました。NTFRS は、C:\Windows\SYSVOL にある SYSVOL 共有の レプリケートを終了します。現在、DFSR が C:\Windows\SYSVOL_DFSR にある SYSVOL_DFSR フォルダーをレプリケートしています。NTFRS サービスは、この DC では無効になっています。
ファイル レプリケーション サービス	NtFrs	13503	情報	ファイル レプリケーション サービスを停止しました。

FRS から DFSR への移行 (SYSVOL)